災害メモリアルアクションKOBE2025
人と防災未来センターは、京都大学防災研究所自然災害研究協議会近畿地区部会と共催で2025年1月11日(土)に「災害メモリアルアクションKOBE2025」を人と防災未来センターで開催しました.①兵庫県立舞子高等学校、②滋賀県立彦根東高等学校、③兵庫県立尼崎小田高等学校、④TEAM-3A、⑤国立明石工業高等専門学校 D-PRO135°(明石高専防災団)開発チーム、⑥国立明石工業高等専門学校 D-PRO135°(明石高専防災団)地域連携チーム、⑦神戸学院大学 現代社会学部 社会防災学科 安富ゼミ、⑧神戸学院大学 クローズアップ社会研究会、⑨関西大学 社会安全学部 奥村研究室、⑩兵庫県立大学 学生災害復興支援団体LANによる災害による被害を減らすための様々な活動についての発表がおこなわれました。
ひきつづいて、パネルディスカッションテーマ:『伝える』ことから生み出した『新芽』~聴く、創る、報せるという観点から~」がおこなわれ、京都大学防災研究所の牧紀男さんと国立明石工業専門学校の本塚智貴さんのコーディネイトにより、発表した団体のメンバーとともに、最後の数年間考えてきた、聴く・創る・報せるという観点から、災害が頻発し、南海トラフ地震の発生が懸念される中で、災害の経験を「伝える」こと、さらに被害を減らすための対策へとつなげる方法について参加団体の学生とともに考えました。
阪神・淡路大震災から30年を迎えることから第2部として、災害メモリアルアクションKOBE 阪神・淡路大震災30年 特別企画が行われました。はじめに「震災30年スペシャル座談会~臼井先生、その生徒、その生徒の生徒~」というテーマで「しあわせ運べるように」作詞・作曲者である臼井真先生(現:神戸親和大学 准教授)と臼井先生の生徒として学んだ兵庫県立舞子高等学校の教員、さらに兵庫県立舞子高等学校もふくめたディスカッションが行われました。その後、記念ミニコンサートが行われ「しあわせ運べるように」「群青」が臼井先生の指揮、長田区合唱団の合唱で演奏されました。
その後、特別シンポジウム「これまでの30年とこれから~“アクション”の次は?~」が大山 武人(NHK大阪放送局チーフ・アナウンサー)さんのコーディネート、人と防災未来センター長河田惠昭先生、京都大学防災研究所教授矢守克也先生、京都大学防災研究所教授 牧紀男先生をパネリストとして開催されました。阪神・淡路大震災を経験した世代による「メモリアル・コンファレンス・イン神戸」(~2005年)、その教訓を次世代に伝えるための「災害メモリアルKOBE」(~2015年)からバトンを引き継いだ「災害メモリアルアクションKOBE」(2016年~)。その位置づけや意義を共有するとともに、この10年で参加した若い世代の変化やプロジェクトの成果、さらにこの先の10年を見据えた、「アクション」の次のキーワードは何なのか?について議論が行われました。
